承認制の研究者コミュニティ・準備中
日本の麻研究を、
つなぐ。
栽培・品種、カンナビノイド・薬学、繊維・素材、医療・臨床、法制度・社会科学—— 日本各地で麻(ヘンプ・大麻草)に関わる研究者・学生・実務者が、分野を越えて情報を交換し、 協働のきっかけを見つけるための場です。すでに麻を研究している方だけでなく、 研究素材や「麻でできる研究」の紹介を通じて、これから研究テーマを探す方の入り口にもなります。 研究者主体で運営し、まずはSlackから始めます。
背景・課題認識
麻(ヘンプ・大麻草)は、長いあいだ「薬物」というイメージが先行し、 正当な研究対象として語られにくい状況が続いてきました。こうした社会的な偏見は、 研究者の裾野や情報の流通にも影を落としています。
世界では麻の研究が加速している一方で、制度をめぐる事情も重なり、 日本の麻研究には次の3つの課題があります。
国内外のつながりの不足
麻に関する研究が分野・地域ごとに分断され、研究者どうしの横のつながりが乏しいまま進められてきました。海外の研究機関・研究者との連携も少なく、国際的な研究動向へのアクセスや共同研究の機会は限られています。テーマそのものが語りにくかったことも、つながりが育たなかった一因です。
制度が変わって間もない
大麻取締法は「大麻草の栽培の規制に関する法律」へと改正され、2024年から段階的に施行が進んでいます。産業用途と医療用途を区別した制度整備が始まった一方で、運用の実務や解釈はまだ蓄積の途上にあります。
免許・許可というハードル
研究目的であっても、大麻草の栽培や取扱いには法令上の免許・許可が必要です。申請の手続きや保管・管理体制の要件は小さな負担ではなく、関心はあっても着手に至らない研究者が少なくありません。
だから、つながる場をつくります。
目的
日本各地の麻(ヘンプ・大麻草)関連の研究者をつなぎ、次の4つを実現することを目指します。
情報共有
論文・研究動向、規制動向、学会情報などを、研究者どうしでタイムリーに共有します。
協働の促進
共同研究・調査協力・データ共有など、研究者間の協働が生まれるきっかけをつくります。
分野横断の接点づくり
栽培・薬学・素材・臨床・法制度——異なる専門分野の研究者が出会う場をつくります。
海外との連携強化
海外の研究動向・国際学会情報を共有し、海外研究者・研究機関との橋渡し、将来的な国際共同研究のきっかけをつくります。
対象分野
以下のような分野の研究に関わる方を想定しています(いずれかに該当すれば参加を検討いただけます)。 また、現在は麻を扱っていなくても、これらの分野で新しい研究テーマを探している方も歓迎します。
なお、学術データベース Web of Science で麻に関する論文を検索すると、7,142件が 83もの研究分野に分類されます。麻の研究は、ここに挙げた5分野の外側にも広がっています。 詳しくはデータで見る麻研究の広がりをご覧ください。
栽培・品種
品種特性・栽培技術に関する知見
カンナビノイド・薬学
成分分析・薬理研究の最新動向
繊維・素材
ヘンプ素材の産業応用・技術開発
医療・臨床
医療用途に関する臨床研究の動向
法制度・社会科学
規制動向・社会的受容に関する研究
研究素材・テーマの紹介
「麻に興味はあるが、まだ研究テーマが決まっていない」——そんな方の入り口にもなるよう、 研究素材の紹介や「麻で何が研究できるか」の情報提供を行います。
研究素材の紹介
研究に用いる麻素材の入手先・提供元を、コミュニティ内で紹介します。
- 繊維・オガラ(茎芯)などの植物素材
- 種子・搾油残渣などの食品・農業系素材
- CBDをはじめとするカンナビノイド原料・標準品
- 入手時に必要な免許・規制対応の情報
「麻でできる研究」の紹介
各分野の研究者が、麻を対象にどんな研究が成立しうるかを紹介します。
- 建材・複合材料など素材応用の可能性
- 栽培・土壌・環境分野での活用例
- 分析・臨床・社会科学の研究トピック例
テーマ探しの相談
経験のある研究者に、テーマ設定の壁打ちや素材選びを相談できます。
- 自分の専門と麻の接点を見つける相談
- 先行研究・研究動向のキャッチアップ
- テーマが固まれば共同研究の呼びかけへ
※ 大麻草の取扱いには法令上の免許・許可が必要な場合があります。素材の紹介は 法令の範囲内で行い、必要な手続きの情報提供とあわせてご案内します。
活動内容
まずは招待制のSlackワークスペースで、少人数から情報交換を始めます。
論文・研究動向の共有
新着論文や研究ニュースを、分野を問わず投稿・共有します。
海外動向・国際連携
海外の研究動向・国際学会情報を共有し、海外研究者・研究機関との連携のきっかけをつくります。
学会・イベント情報
学会・研究会・関連イベントの開催情報を共有します。
共同研究・協働の呼びかけ
共同研究・調査協力・試料提供などの呼びかけを行える場を設けます。
研究素材・テーマ相談
研究素材の入手先の紹介や、これから麻研究を始める方のテーマ設定の相談を受け付けます。
参加対象・参加方法
麻の研究に関わる方なら、どなたでも歓迎する承認制のコミュニティです。
参加対象
大学・研究機関の研究者はもちろん、企業所属の研究者、学生、 個人で研究に取り組む方も歓迎します。麻の研究経験は問いません—— これから研究テーマを探す方もご参加いただけます。メンバー・世話人からの ご紹介があるとスムーズですが、紹介がない方もご興味があれば参加申請が可能です。 いずれの場合も世話人(研究者有志)の承認を経てご参加いただきます。
参加の流れ
下記の参加申請フォームよりお申し込みください。世話人が内容を確認し、 承認された方をSlackワークスペースへご招待します。
参加申請・お問い合わせ
メンバーからのご紹介がある方はもちろん、紹介がない方もご興味があれば 申請いただけます。申請内容をもとに世話人が確認し、承認された方を Slackワークスペースへご招待します。
運営体制
研究者主体の運営を基本方針とし、企業は裏方のサポートに徹します。
世話人(研究者有志)
コミュニティの方向性・ルール・参加可否の判断を担います。
- コミュニティ運営の意思決定
- 参加希望者の推薦・承認
- 活動内容の企画
事務局サポート(Asabis株式会社)
ツール整備や事務作業などの裏方を担います。運営の意思決定は世話人(研究者有志)が担い、事務局はその実行を支えます。
- Slack・ウェブサイトなどツールの整備
- 参加者の招待事務、告知物の作成
- 必要に応じたイベント運営補助